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トリトコブログ

日々のあれこれを、オワ丸とクロミチが大体交代で更新。

カテゴリー "絵について" の記事

時間ができたので

クロミチです、連日ラグビーと世界陸上を朝まで見てしまって寝不足です。。。そうそう、父と母が暇すぎて長野に遊びに行ったときに買ったというリンゴを送ってくれました。メモ付き。

「あまころがし」って何だ・・・初めて聞いた。小振りだけど甘めで美味しかったです。秋映えは酸っぱめ、シナノドルチェはまだ食べてません。
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春に山菜採りで帰省した時に父と一緒に苗を植えたサツマイモも入ってました、立派に育ってる。よかった~。

次の仕事までポッカリ予定が空いたもののオワ丸さんは原稿の最後の追い込みでめちゃくちゃ大変で、しかも今現在手伝えることも無いそうだし、「ライザのアトリエ」も買ったものの1週間後には仕事で手が付けられんくなると分かってると始め辛くて保留。せっかく時間が出来たんで、好きに絵を描こうと思いました。これは下書き。
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「サナギの君へ」というタイトルで、完成版はサイトの絵置き場に置いてあります。最近自分の中で題材をカッチリ決めて描くことが多かったせいか、少し絵に窮屈さみたいなのを感じてて。何の絵だろ?みたいな、趣味全開のそういう絵をまた描きたい気持ちになりました。

今回の絵、開かずの金庫に黒ひげ危機一髪的に鍵が刺さってるけど全然金庫は開かなくて、クソ不味そうな鉄の葉っぱを食い散らかしたサナギの子が、恨めしそうにヒラヒラ楽しく飛んでるチョウチョ達を見ている・・・というもの。サナギを題材にした絵は描いてみたかった。自分が小学生の頃に不登校で毎日寝床から動けなくて、天井見上げたまま今生きてるのか死んでるのかもわからんくなってた時期がありまして。灰色っぽい生暖かい空気みたいな水みたいな人の吐いた息みたいな、そういうドローッとしたものが部屋いっぱいに満ちていて、体がそれに沈んでいくような。。。断片的には覚えてるけど、当時の記憶が無い部分が多いです、自衛の為に脳が封印してしまったんでしょう。金庫はそれらを表しているのかもです、自分でもよくわからない。。。鍵があれだけ刺さっても開かないという事は、この金庫は内開きなのかもしれないです。暗い色の絵ですが、「サナギ」なので動かなくて死んでるように見えてもいつか別の何かになれるかもしれない、という絵です。その希望は他力本願(外からの鍵)じゃダメっていう。

下書きの時から配色は頭にあったもののグラデを多めに使ってみたり、灰色は6色使ってかなり実験色の強い絵だし、内容的に明るいものではないのですが描いてて楽しかった。やっぱりこういう、吐き出してぶつけた絵が自分は好きです。出来上がったものをオワ丸さんに見せたら「・・・」みたいな感じでニヤニヤ絵を見続けて、段々目がギラギラしてきて「チキショーおれも落書きしてぇぇ」と言ってました。パッと見ていいねとかすぐ言わなくて、「自分もやってやっからな」みたいな事を言う時は、それが良い絵だったんだなと認識しています、へへへ。仕事が始まる前にもうちょっと落書きして遊びたいなぁ。

そうだ、オワ丸さんの原稿。上手くいけば今月中には良いお知らせが出来るかもです。本当に良いお知らせです、どうぞお楽しみに!です。
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ばあちゃんちの庭

クロミチです、明日のコミティア126、自分は新刊も新しいポストカードも間に合わなかったので頑張ってオワ丸さんの新刊売ります!スペースナンバー「A22b」、スペース名「トリノイルトコロ」でオワ丸さんと一緒にお待ちしています。

久々に絵を描きました。
この間七回忌で帰省した際に、ほぼ寝たきりになってしまったばあちゃんに自分のイラスト本見てもらったことが自分の中でとても大きい出来事だったので、今度は大好きなばあちゃんの家の庭の絵を描いてみたいなぁと思うようになりました。

下書き。この時点では右下のタコブネは何にするか決まってませんでした。
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ペン入れ。植物描くの苦手だから、葉っぱがわちゃわちゃで頭の血管切れそうになる。
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色塗り。ばあちゃんは編み物がすんごい上手くてよく薄紫の割烹着を着てたんで女の子に反映させ、頭にはばあちゃんが好きなアカパンサスの花を。あとは思い出せる限りのばあちゃんちに植わってた植物を描き込みました。オワ丸さんにも思い出すの手伝ってもらって。時計回りに柿、山桜、椿(赤・白・八重のピンク・紅白のマダラ各種)、鶏頭、都忘れ、ラッパ水仙、祖父(おいちゃん)の育ててた松・錦鯉、ツツジ、菖蒲(アイリスだったかも)、桔梗、一番奥に小菊。季節関係なしです。花って色が決まってるから、逆に難しかった・・・。ばあちゃんにイラスト本見てもらった際、ほぼ寝たきりだから「オフィーリア」みたいな恰好で本見てたのが少し気になって帰宅後同じ光源、同じポーズでイラスト本見てみたら、暗い色の絵が少し見辛かったんですよ。なので今回は自分にしてはちょっと無理してカラフルにしました。地面も最初は明るい黄土色だったんですが、さすがにそれは周りの色とケンカしまくったし、よく考えたらばあちゃんちの裏庭って花や実はいっぱいだけど鬱蒼としたヤブ蚊の宝庫だったよなぁと、青を足して暗い緑に。真ん中の煙出てるのはドラム缶です。畑の草やゴミをあれで燃やして灰を作って畑に撒いてたんですよ。燃やす係を率先して引き受けてたから、今思えばダイオキシン浴びまくってたと思う。

終わってみれば何だかんだで気に入った絵になりました、好きなモノしか描いてないからかなぁ。年末帰省した際、この絵をばあちゃんに見せる機会があるかどうか・・・。おいちゃんの時に痛感したけど老人ホームでほぼ寝たきりって、本当にすごい速さで老いてしまうから、次会った時話せるか・・・そもそも自分だと分かってもらえるかどうかすら本当は怖い。そういう怖い気持ちと覚悟も込めて描きました。本当にね、この世に無限に不変なんてものはないですわー。

何が変わるという事もないけど

クロミチです、実家の祖父の七回忌で帰省してきました。七回忌の話は特にないので、今回は母方の祖母に会ってきた話です。
過去何回か、ここでも記事にしてきたうちのばあちゃん。ごく普通のばあちゃんだったのですが、デイサービスでもらった塗り絵ですさまじい才能を発揮し、自分とオワ丸さんを驚愕させたあのばあちゃんです。昔の写真、小さいのしかなかったけど、90歳を目前にこのセンス。
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ここには書かなかったけど、ばあちゃんは2年前から施設に入っていて。帰省で会う度に、手押し車を押すようになり、あんなにすさまじいセンスのあった塗り絵がおっくうになり。。。加齢という言葉が、残酷な位一気に加速していくのを痛感していました。そのばあちゃんが10月の末にトイレに行こうとして転倒し、大腿骨を折ったと知らせが。10月末~11月の頭は正直不安でたまらなく、不安定な心持ちの日々でしたね。手術は成功したものの以前のように自分で歩き回るのが困難になったと聞き、もしかしたらこれが最後の機会になるとも思い、覚悟を決めて自分のイラスト本を持って会いに行く事にしました。

施設に行くと、ばあちゃんはベッドで寝ていました。前回はかろうじて車いす移動出来てたのに、今は仰向けで手と頭だけ少し動かせるだけの様で(動く気がないのかも)、たとえるならミレイの「オフィーリア」のような状態でした。話す言葉も、聞き取るのが困難な位で、ハキハキしゃべっていたばあちゃんが嘘のように、おちょぼ口でモゴモゴ喋るのがやっとといった感じ。でも話してたらばあちゃんは意識はハッキリしているのが分かったし、段々言ってる事が理解できるようになってきたので、2人きりで話をさせてほしい、と父に退室してもらい(※母は習字教室で不在だった)、自分のイラスト本「赤のまにまに」「青のかたわら」をばあちゃんに見てもらいました。

ばあちゃん「・・・これおまん(お前)が描いたんか」
クロミチ「そうさね、ペンで描いてマジックで塗ったんだよ」
ばあちゃんは「すごい・・・」とか「はぁー・・・」とか言いながら、食い入るように真剣に絵を見てくれました。絵を描いてる事を父や母には内緒にしているんだと言ったら「何でね?」と。

ク「何てぇかさ・・・どうせ『何だねこれ?』とか『これどういう意味ね?』とかばっかり言って、説明したところで『よく分からん』て言われっさね、おれそれ嫌なんさ」
ば「そんな事言うんかね、そんな風に」
ク「言うさ」
ば「まぁなぁ、あの世代はこういうもんをばわからんて言うかもしれんなぁ」

思いっきり笑ってしまった、ばあちゃんの言う「あの世代」とはいわゆる団塊の世代の事でしょうが、ばあちゃんも父母世代の、あのど~しようもない感じをそんな風に思ってたとは!

ば「(父母の世代の人に)解るようなもん描かんだかね?」
ク「これは趣味で描いたやつだすけ、解ってもらおうと無理して描きたくねぇんだ。描きたい時だけ描いて、好きなもんをばおれの好きに描きたい」
ばあちゃんは自分を見て少し黙った後「いいこて」と言いました。標準語なら「それならそれでいいさ」、といった辺りの意味になるでしょうか。嬉しい気持ちとありがたい気持ちで泣きそうになったけど、何とか我慢してその後も一緒に絵を見ました。部屋を出る時、ばあちゃんにバイバイ、また来るすけね、風邪ひくなねと言ったら、さっきまでオフィーリアみたいに手先しか動かしてなかったばあちゃんが、ベッドで仰向けのまま右手を肩から真上に突き上げて「バイバイね」と手を振ってくれました。カッコよすぎか!

昔は描いた絵を得意になって父や母に見せてたのに、いつからかなぁ、それをやらなくなったのは。絵を描くのは好きなのに、それを誰かに見せるのがすさまじくストレスになったのは。覚えてないけど少しずつ降り積もった小さなトラウマが溢れた瞬間があったんだろうなぁと思います。妙な事にオワ丸さんも一緒の症状で、家族や人前で絵を描いたりとかが大嫌いという。コミティアみたいにイベントで完成品を見てもらうのは平気なんですけどね、不思議です。でもばあちゃんの塗り絵を見てからかなぁ、ばあちゃんだけには自分の絵を見てほしい気持ちがずっとあったんですよね。今回のばあちゃんとの話をオワ丸さんにしたら、オワ丸さんは肺炎の咳で声がガラガラなのに、ガラガラの声でいつまでも大笑いしてました。何かが私らの中で、救われたような気がしたのかもしれません。

余談になるけど、本当はばあちゃんに画集の中でどの絵が好き?と聞こうと思ってたんですが、ばあちゃんの体力も気になったのでやめました。ばあちゃんは本を持つのもやっとだったから、自分が本を持ち、ばあちゃんがページをめくる素振りをした所で自分がページをめくってやってたのですが、一番長い間見ていた絵がありました。

「じごくもん」という絵。この絵はクロミチの祖父、つまりばあちゃんの旦那が亡くなった時、「おいちゃん(祖父)はこんな門をくぐってあの世に行くのかなぁ」と、悲しさと寂しさの気持ちでいっぱいになりながら描いた絵です。ばあちゃんには何の説明もしてないのに、結構長い事絵を見てました。単純に細かい絵だから「なんだコレ?」と凝視してただけかもですが(苦笑)。
もうひとつ、おいちゃん(祖父)のタコフネ」の話があるんですが、長くなったのでまた今度にします。

牛歩だけど、はやぶさ

オワ丸です。季刊エスへの投稿絵、どうすっかな~どうすっかな~と毎度の事ながら締切4日前にウダウダ考えながら深夜のデニーズで気分転換にパフェ食べていたところ、クロミチが「…函館行きたかったんだよね」と言い出しまして。何故函館なのかは追々クロミチが書くと思いますが、「でもやっぱ急だしな…」と諦めていたので、「いや、今行っとくべきだろ!行こうぜ函館!(クロミチの金で)」という事になり、出発は”明後日”となったのでした。

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そもそもその時点で下絵↑の状態で、作業できるのは1日無い位。これでよく「函館行こうぜ」なんて言えたな自分。とりあえずデニーズから急いで帰ってきて本番の紙を引っ張り出して見たところ、なんと最後の一枚。これは失敗できないわー!と思いつつ「こうゆう時にやらかすのがオレって奴だぜ~」と内心どこかで分かりきっていました。

そして夜が明けて昨日の分の作業を見返してみて、やはり「失敗」の判断をしました。オレってヤツは!オレってヤツはよ~…!!まぁとにかくなんか線がペッタンコだし色が悪いし迫力も無いしで、どれ位失敗してたか写真撮っておけばよかったんですが、そんな時間も無かった…その日は半日仕事行かなきゃだし、紙を買いに行ってる時間も無いし、どうしたもんか~と失敗した絵をなんとか修正できないかとも思ったんですが、これは無いなと。最早それ以上その絵に手を付ける気力も無くて、諦めてその絵の裏に描く事にしました。紙には表と裏があるのでこれは邪道だと思われます。良い子は真似するなよ・・・!

そんなこんなでほぼ半日の修羅場の末仕上がったのがサイトのトップと絵置き場にアップした「牛歩」です。全然牛の歩みじゃなかった!メチャメチャ全力疾走で角で突かれまくったわ!出発当日も半日仕事だったんで、クロミチに郵便局へ絵を発送しに行ってもらい、自分は仕事場からダッシュで帰ってきて、さぁ函館!もう何もかもが急過ぎちゃって「本当に函館行くの?」と新幹線の中で弁当食べながらボヤ~っとしてました。

憧れの人



オワ丸です。今日何気なくネットのニュースを見ていたらイラストレーターの笹井一個さんが亡くなった事を知りました。心よりご冥福をお祈りいたします。

笹井さんの絵を初めて見たのはコミッカーズの表紙でした。当時高3の冬で、願書出さなきゃいけないのに進路が全然決まってなくて、真冬の夜だったけど本屋さんに駆け込んで「なにか自分のこの状況を変えてくれる本を!」と探した時に目に飛び込んできたのが笹井一個さんが描いた”オレンジ色の巨大な目玉に座る黒いワンピースの女の子”が表紙のコミッカーズでした。当時まだ新しかったデジタル塗りのその女の子があまりに衝撃的で、そのコミッカーズを買って帰りました。多分、「こうゆう絵が描きたい!」と思わせてくれた一番最初のイラストレーターさんでした。オワ丸はその後すぐに絵の投稿を始めて、今でもそれは続いています。

本当にオワ丸の憧れの人で、今自分が絵を描いている初めの一歩を示してくれたのは間違いなくこの方です。ありがとうございました。画集、大事にします。